辻斬り
この道中で奇妙なものを拾った。

古びた鍵だ。

鍵を見つめながら、これが今すぐ安全な場所に通じているならと思いはせる。
焦りもある。
落ち着かないのは、そこでひとつの誤解が起きてしまったこと。

――でも今は、そのことは後にしたい。
< 120 / 245 >

この作品をシェア

pagetop