辻斬り
…ドン!!
その場が縦に揺れた。
めぐみのそばにおいてあった古い食器の数々が、突然無残に砕かれる。
霧がまるで生き物のように蠢く。
何かを呼び寄せようとうめき続けて。
一同は唖然とする。
「霧が、騒いでる……」
「なんだこれは――」
うろたえるしかなく周囲を右往左往する一同の中に、何物かがわらわらと現れる。
まるで霧をまとったかのように白いもやもやに包まれたそれはぶつぶつとなにやらつぶやきながら、誰彼なくその首や、その腕や足、腰や肩を掴もうとする。
その場が縦に揺れた。
めぐみのそばにおいてあった古い食器の数々が、突然無残に砕かれる。
霧がまるで生き物のように蠢く。
何かを呼び寄せようとうめき続けて。
一同は唖然とする。
「霧が、騒いでる……」
「なんだこれは――」
うろたえるしかなく周囲を右往左往する一同の中に、何物かがわらわらと現れる。
まるで霧をまとったかのように白いもやもやに包まれたそれはぶつぶつとなにやらつぶやきながら、誰彼なくその首や、その腕や足、腰や肩を掴もうとする。