辻斬り
めぐみは、桃色の霧を辿っていく。
すると民家にたどり着いた。
白い漆喰が暗がりに飲み込まれずうっすらと輝く。異質だった。

森がさんざめく。
早く中に入れとせかす。

めぐみは戸に手をかけ、ゆっくりと引き開けた。
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