辻斬り
ぶつり、といやな音がした。
まるで、何か引きちぎれたかのような。

(なんなの……)

恐る恐るそちらに目をやる。
奥のほう、欄間を越えた向こうにぐったりと腰掛けるものを。
めぐみは恐る恐るそれを照らす。


(やだよ、もう……)

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