辻斬り
(まなみの、手――)
思うとともにめぐみは肩口からざっくりと切りつけられる。
「ま、まなみ? まなみいいいい!」
慌てふためきその場から逃げ出そうとめぐみは肩をかばいながら飛び出す。追いかけてくるまなみの手が、今度はめぐみの背中を切りつける。
めぐみは「あっあっ……」と、とめどなくあふれる血に為す術なく声を漏らすしかなかった。やがて血の気を失って彼女はその場に伏した。
霧に包まれた黒い影たちは、一斉にめぐみの前に現れると、すぐに立ち消えた。
その後、霧は自然と晴れていき、残された場には二つの死体が残された。
めぐみの命が途絶えた後、千切れたまなみの手がそばにあった。彼女の手の平には「/」の刻印が深く刻まれていた。
思うとともにめぐみは肩口からざっくりと切りつけられる。
「ま、まなみ? まなみいいいい!」
慌てふためきその場から逃げ出そうとめぐみは肩をかばいながら飛び出す。追いかけてくるまなみの手が、今度はめぐみの背中を切りつける。
めぐみは「あっあっ……」と、とめどなくあふれる血に為す術なく声を漏らすしかなかった。やがて血の気を失って彼女はその場に伏した。
霧に包まれた黒い影たちは、一斉にめぐみの前に現れると、すぐに立ち消えた。
その後、霧は自然と晴れていき、残された場には二つの死体が残された。
めぐみの命が途絶えた後、千切れたまなみの手がそばにあった。彼女の手の平には「/」の刻印が深く刻まれていた。