辻斬り
「う、うわああああああああ!」
何かが振り落とされた。
身をかがめ、腕を交差し顔を覆う。
それでも、やられた……そう思い込んだ。だがいつの間にか戎徒はその姿を消していた。
赤田はその場に腰を抜かし、でもすぐにまた笑う。
(くく、くくくくくふふう……、落ち着け、落ち着けよ、俺、俺……)
白から薄汚れすっかり黒くなったその腕は、悪意に満ち満ちていた。
「すぅがあいいいい! どこだあ!」
言われて戎徒は静かに赤田の前に現れる。
何かが振り落とされた。
身をかがめ、腕を交差し顔を覆う。
それでも、やられた……そう思い込んだ。だがいつの間にか戎徒はその姿を消していた。
赤田はその場に腰を抜かし、でもすぐにまた笑う。
(くく、くくくくくふふう……、落ち着け、落ち着けよ、俺、俺……)
白から薄汚れすっかり黒くなったその腕は、悪意に満ち満ちていた。
「すぅがあいいいい! どこだあ!」
言われて戎徒は静かに赤田の前に現れる。