辻斬り
「何ふざけたこと言ってるのよ? どうして美保がこんなところであてつけがましく死んでるっていうの? じゃあ何? わざわざついてきて、ご丁寧に趣向を凝らしてホラーゲームごっこ気取りで死んだふりなんて――ふざけた真似してないで何とか言いなさいよ!」
この光景に怒りしか感じ得ないめぐみは死体に近寄ると、すでに生気のない美保に手を上げようとした。
だが死体と目が合ったそこで、はじめて身に覚えた恐怖に足がすくんだ。
その場にぺたん…と腰をつき、半ば放心の状態で美保を見つめるしかなす術がなかった。
この光景に怒りしか感じ得ないめぐみは死体に近寄ると、すでに生気のない美保に手を上げようとした。
だが死体と目が合ったそこで、はじめて身に覚えた恐怖に足がすくんだ。
その場にぺたん…と腰をつき、半ば放心の状態で美保を見つめるしかなす術がなかった。