辻斬り
赤田はそれを見て静かに笑った。
後ろでがさがさと音がした。
同席していたもう一人の服役囚。
囚人番号472番、須貝戎徒は腕に深い切り傷を負っていた。

「よお、生きていたのか?」
「なんとかな……それよりお前、何で殺したんだよ?」
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