辻斬り
「うるせえな。事故だよ、事故。爆発横転の際に一酸化酸素中毒で窒息、てな。いや、はは、ついうっかり」
「うっかりでこんな風になるわけないだろ!」
「は。燃えてしまえばチャラだ」

赤田は戎徒に止血剤の瓶を手渡した。
戎徒はそれを受け取り肩の治療をする。

「…ばれたらどうするんだよ?」

嘆く戎徒に対し赤田は笑っていた。
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