辻斬り
「須貝。これは事故だ。爆発炎上したこの車はGPSでしっかり監視されていて、ちょっとでも不審な点や、定時連絡が途絶えれば何らかの事故とみなされる。今頃ニュースでこのことは出回ってる…ただし、あくまで護送中の事故として、な。生存者は0。皆この衝突で死んだんだ。うっかり生き残った人間は誰もいやしない」

そう言うと、赤田は死んだ警官たちを担いで燃え盛る車の方へ向かう。

「そうさ、誰一人としてな」
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