可愛くなりたい




バシンッ――――



僕の手首に当たると同時に
鈍い音がした。



「いったぁー…」



ヤバィ……
今のめちゃめちゃ痛い!


痛すぎて手首を抑える。



「やったぁ-♪
梨羽アウトぉーっ」



なんて、当てた男子は
すごく喜んでいる。



ここで泣いたら

せっかく楽しんでるのに
悪いな…………



僕はそう思って



「……くっそ~~!
当たっちゃったかぁ。
次、覚えてろよ?」



笑って男子に答えた。





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