可愛くなりたい
4時間目は国語。
国語の先生は
やたらと黒板書くから
面倒くさい……。
しかも僕は右利きだから
さっきの怪我で
字が書けない~~!
仕方ないから
ノートは写さず、教科書を
パラパラ見て
授業を過ごしていた。
「あぁ…暇だな……」
先生の声が
僕を眠たくさせるよ……。
「…梨羽」
すると前の席の洸が
後ろを振り返ってきた。
僕達の席は後ろの方だから
先生は
めったに気づかない。
「…どーしたの?」