可愛くなりたい



「洸…!
だから嫌だって……うわっ」



洸に引っ張られるまま

僕達は帰っていった。




そして家路の途中。


僕は怒っていた。




「洸の馬鹿ッッ!
サッカー出来なかっただろ!」



ぷくぅーと
頬を膨らませて洸に
言い捨てた。



すると洸が
僕に目を向けた。




「…だめだ」



「なんでだよ!?」



「怪我、してるだろ?」




え…………


僕、洸には
バレてなかったはず……。


なんで
知ってるんだ…?



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