可愛くなりたい
◆好きなタイプ
あれから数日くらい経って
手首の痛みも
だいぶ治ってきた。
「梨羽、今日の放課後サッカーするよな?」
いつものように
晴希が僕に尋ねてくる。
「するするぅ♪
今日こそ晴希に勝つ!」
そう言って晴希に
ガッツポーズを見せた。
それを見て晴希も
「俺だって
梨羽に負けるかよっ♪」
勝ち誇った笑みで
僕に言った。
すると後ろから
誰かに頭を教科書で殴られた。
後ろを振り向くと
やっぱりアイツがいる。
「何すんだよ、洸」
睨みながら洸に言った。
「なぁーんも♪
手が滑っただけだし」