可愛くなりたい
◇可愛くない
翌日の朝。
僕は余裕をもって
学校へ向かっていた。
すると後ろから
頭をど突かれた。
「よっ、チビ梨羽」
「……洸」
朝から苛立ちを感じた。
いつもなら
ここで「バカ洸」って
怒鳴るけれど……
今日は我慢だ、僕!!!
「……おはよう」
そう言って
僕は洸に笑いかけた。
「えっ!?」
僕の行動に
あからさま洸は驚いていた。
「り…梨羽?」
「なあに?洸」
いつもなら
嫌そうにココは
「なんだよ」って
言うところだけど……
僕は女の子らしく
尋ねたんだ。