可愛くなりたい
次の日。
気分が乗らないまま
僕は学校へ向かう。
休みたかったけど……
お母さんに休むって言ったら
怒られたι
もう洸なんて――――。
「梨羽ー!」
すると後ろから声が聞こえた。
振り向かなくたって分かる。
この声は……洸だ。
でも僕は一回だけ
振り返るだけで
また歩き出した……。
その態度が
気に食わなかったのか
洸が不機嫌そうに言った。
「なんだよ、無視すんなよ」
そう言って
僕の肩を掴んできた。