可愛くなりたい



放課後。


「梨羽ー♪
今日もサッカーしよ」


晴希がニコニコしながら
こちらに
やってきた。



「おう♪」



いつもの事だから
僕は晴希にそう言って、
近寄った。


しかし……




ぐいっ――――――――




「わわっ!」



後ろから誰かに
腕を強く掴まれた。


「……」



その人は
何を言うわけでもなく
ただ黙って
僕の腕を掴んでいる。





…………なんで?





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