可愛くなりたい
◆願い事
そして放課後、
サッカーをした後に
僕と洸は並んで帰っていた。
「くっそぉー!悔しいっ」
「くくっ……。
俺に負けたもんな」
「違う!晴希に負けたの。
晴希サッカー上手いもん…」
まさかの晴希と洸を
敵に回すとは…………。
この2人は
1、2を争うくらい
サッカーが上手いからな。
「あの時、晴希から
ボール奪えてたらなあι」
僕は大きく溜め息をついた。
そんな僕を
洸は笑うと思ったのに
なぜか不機嫌になる。
その表情を
僕は見逃さなかった。