可愛くなりたい



分かってないな……


どれほど僕が
その言葉を伝えたかったか…


伝えられなかったか……



この関係を

壊したくなくて

ずっとずっと

君には伝えなかったのに


こんな形で

伝えなきゃだめなんだね。



僕が顔を赤くして
俯いていると



「ねぇ、早く…」


小さい子供のように急かす洸が可愛くて

愛しくて……


僕は意を決して言った。







「…洸が好き。
どうしようもなく好き。
幼なじみとか
そんなんじゃなくて
僕は洸を心から想ってるよ」




< 80 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop