天然男子

鈍感





「俺帰るわ。」
「………………」


…………………
「無視かよッ!」
「………………」

「~~っ!」
…さっきからなんも喋んねー真澄に俺は思いっきりため息をワザとついてやった。

「……にょ………………」
「あ?なんか言ったか??」
これっぽっちも聞き取れないのだが?
「龍亀さっき女の子のことずっと見てたくせに帰るってなによッ!あたしのコトほったらかしにして見とれてた女の子とこでも行くんでしょ?!」


……………………………………………なんだ…?

早口過ぎて理解出来てないんだけど。

「もう一回ゆっくり言ってくんね?」

「何度も言わないわよ!!」

ちっ………
えーと、確か女がどうのこうのでほったらかしだとか女んとこ行くとか……あと……………
なんだっけ?

………あ!見とれてたとか…?


んーと
つまりこーゅーことか?
“あたし女んとこ行きたいんだけど行っていい?それと、女の子に見とれてて龍亀のコトほったらかしだった。家行くんでしょ?!”(真澄の喋ったコトを龍亀が勝手に解釈しました)



「……おー。
ぢゃあな…俺家行ってくっからよろしくなー」

これで家に帰れる♪


「はぁ?!
家?!よろしくってなに?!…家行ってなにする気!?」


なにを慌ててんだ?
「寝るつもりだけど?」
「だっ!
ダメ!ごめんッ言い過ぎたからあの子と一緒にね…//寝ないで!」


「?」
あの子って誰だ?

俺ん家にいるタマ(猫)のコトか??
「わかった一緒には寝ない。」

なんで真澄こんな焦ってんだ??
そんなにタマを取られたくないのか…まったく……飼い主は俺だぞ?






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