霊感少女はお姫様!?
「この女って言い方はかんしんしないな。及川さん?」
仁はあきらかに営業SMILEで
その及川さんという人に言った。
及川さんは、鬼の形相で私を睨みつけたまま
「でも!いったい誰なんですか?」
怒鳴った。
ひいぃっ!!!
霊よりも怖いよぉ―っ
そんなコト思っていたら仁がいきなり私を抱き寄せた
イヤァ―ッ!!!
今度はファンの皆様から悲鳴があがった。
あんたらいちいちうっさい。
「この子は、僕の大切な妹だよ。今日からこの学園の生徒になったんだ。あまり怖がらせないでね?」
仁は私の代わりに自己紹介をしてくれた。
だから私はペコッと礼をした。
すると・・・
「やっぱり!そうだったんですか?だからこんなに美人さんなんですね!」
は・・・?
「あまりにきれいな女の子だったから、仁様の彼女さんなのかと思いました。」
へ・・・?
「かわいすぎッ!仁様?妹さんの名前はなんと言うのですか?」
呆れた・・・
みんな、私のコトを仁の彼女だと思ってたのね