霊感少女はお姫様!?
きっと、今のお世辞すぎる褒め言葉は
仁の妹だって分かったから言ったのだろう・・・
はァ・・・自分がブスすぎるって分かっていると泣けてくる
「沙良って言うんだ。みんなよろしくね?」
「は~い♪」
って・・・私がどうこう考えてるうちに
仁がまるくおさめてくれちゃったみたい。
「沙良。1年生のクラス発表されてるから、行こうか?」
仁は周りの人なんて無視して
私をひっぱり、クラス発表がされている場所へと向かった
ファンの皆様がおいかけてきたのは言うまでもないが・・・
「ええと・・・沙良は・・・A組だ。さすが沙良。A組は5クラスある中で一番入試が良かった人が入るクラスなんだ。」
にっこりSMILEで仁が答えた
が・・・私はすごく驚いていた。
「えっ?私・・・頭悪いのに・・・追いつけないよぉ~」
すごく不安。
だから私はすごくあわてた。
だから私は聞こえなかったんだ
仁の“コトバ”に・・・
「やはり、流伊も同じクラスなのか・・・」
まだ、私があわてていると、周りから声がした。
「うそっ!Candyモデルの“桜井 舞”ちゃんがいる!」
「え―っ!ほんとに?しかもAクラスだよ!」
「同姓同名とかじゃないの?」
「分かんないじゃん?行ってみよーよ♪」
Candyモデル?・・・もしかして・・・
今、高校生に大人気の雑誌“Candy”のモデルさん?
そんなすごい人がこの高校に来たの?
しかも、私と同じクラス?
「仁っ!一緒に教室まで行ってくれる?」