霊感少女はお姫様!?
「もうっ!離れてよ仁っ!制服にしわついちゃう~」
そう言うと、『ごめんごめん』と言いながら離れた。
「いやぁ・・・嬉しいな。愛する妹と一緒に登校かぁ。」
コーヒーを飲みながら笑顔を振りまく仁
めっちゃ絵になるんですが・・・
「絶対に仁の隣で歩いてたら睨まれる・・・」
私は考えるだけで背筋がゾッとした。
って!その前に・・・
「ちょっと!忘れないでね?お墓参り行くんだから」
忘れてもらっちゃ困る。
「あぁ・・・そうだったな。早めに家出るか」
一瞬だけ仁はつらそうな顔をしたが
すぐにまた笑顔に戻った。
そして、私たちは家を出た。
快人は、仁の親友でもあった・・・
仁は最後の快人を見送ったけど
私は事故後、快人が運ばれた病院に
たどり着けなかった・・・
走っている途中で過呼吸になり
意識を失ってしまったらしい。