霊感少女はお姫様!?


そして、快人は病院に運ばれた二時間後



“眠り”についた・・・



私はその後、病院に運ばれて



1週間の間、意識が戻らなかった。



だから、お葬式さえも行けなかったんだ。



私が快人の死を知ったのは



意識が戻ってから3日後。



「はやいよなぁ・・・あれから一年もたつんだな。」



なつかしむように仁がつぶやく。



そう。



今日は、快人の命日。



だから、入学式の前に行こうと思ったんだ。



快人の“眠る場所”に



「ほんとだよね。私がいなかったら・・・快人はここにいたよね。」



私はそう答えた



「違うっ!沙良のせいじゃねぇよ。」



仁が私の左腕を後ろから強く掴んだ。



その手が少しだけ震えている。



「ありがとう。でも・・・私のせいで死んじゃったんだよ。」



それはまぎれのない真実だから・・・



「沙良・・・」



私はずるい。



自分のせいで死んだ・・・



そう言えば、仁が何も言い返せないことを知っている。



でも・・・



今日は違った。



「沙良のせいじゃねぇんだよ・・・違う・・・本当は、“事故”なんて・・・」



そう言った。



「え?なに?」



まさか言い返してくるとは思ってなくて



私は後の言葉を聞いてなかった。



大切な“コトバ”を・・・




























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