霊感少女はお姫様!?
「行こうよ。一緒に・・・」
快人は、私に手を差し伸べた。
行こうかな・・・一緒に。
だって、快人と一緒にいたいから。
そう思って私は快人を見上げた。
そのときの彼の瞳を私は見逃さなかった。
「え・・・?」
瞳が・・・快人の瞳が・・・
一瞬“紅”に染まったのだ。
「いっ・・・いやぁぁっ!」
私は駆け出した。
あれは・・・“快人”じゃない。
何か・・・別の者・・・
ずっと走って走り続けた。
そして、階段を下りようとしたとき
バンッ!
だれかとぶつかった。
「きゃっ!」
「うわっ」
私は後ろに倒れこんだ。
痛い・・・
痛いよ・・・