いつか君にも伝わるだろうか



女子顔負けのさらっさら黒髪に、綺麗な顔が付いて。

物腰柔らかな喋り方に、毎回学年で10位以内を誇る頭脳。







『...アイスが、食べたい』


「.......」




―――私のずっとずっと好きだった人は...




私なんか、手の届かないことが当然のような人。




『ね、アイス』


「...なに、」


『ア』


「今授業中だってこと、忘れてるよね」




私は、この一瞬だけで。


...心臓が止まりそうだ、なんて言ったら。

君は多分、興味なさそうにふぅん、って言いながらも笑うんだ。









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