いつか君にも伝わるだろうか
そうゆう、いつもは見せない笑顔は良くないと思うんですよね。
.....卑怯だよ。馬鹿野郎め。
『栢山怒ったの?』
「.......まぁ、」
『ごめんって』
「...まぁ、」
『帰り、アイス奢ってあげるから』
(怒った場所は、多分君が思ってるとこじゃないけど。)
(――で、も)
「...許してあげてもいい」
『なにソレ、随分と上からだね』
ケラケラと、珍しく子供っぽく笑う君。
虚勢を張らなきゃ泣きそうな私の何も気付かない君。
愛しくて、どうしようもない。
愛し過ぎて、どうしようもない。