添い寝執事
だって、こんなにドキドキして……
気を失ってしまいそうなくらいドキドキするなんて……
要を男として見てしまっているからしか、理由はない。
それを言ってしまったら、
今までの関係じゃいられなくなる気がして怖い。
「どうした?」
でも……
要が好きだから。
男としてなのか、執事としてなのかは分からないけど、好きには変わりない。
触って欲しいし……
もっとぎゅって強く抱きしめて欲しい。
なんでこんなこと想い始めてしまったんだろ??
布団の中で2人きりだから?
真っ暗だから??
でも今更、そんなことどうでもいいよね。
「要……」
要と向き合うような体勢をとり、胸に顔をうずめる。
トクン トクン
要の心臓の音が聞こえてきた。
心地いい……
なんだか眠くなってきちゃうな。