添い寝執事


頭痛い~~…

割れるほどの痛さ。


もしかして、風邪? 熱でもある?


そう思うと、身体ダルイかも……



「どうかなさいました?」



う~んとうなる、あたしの顔を覗き込む虎太郎。


小動物みたくて……

なんだか可愛い。



「ちょっと頭痛いだけ」



「頭痛ですか…言われてみると、顔色が悪いですね。体温測って下さい」



虎太郎はピシッと言った。

言い方と容姿があってないっつーの。



脇に体温計を挟み込まれ、熱を測る。


はぁ……

まったく、心配性なんだから。




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