添い寝執事
頬に直に伝わる毛布の柔らかさ。
ウトウトと、早くも眠気が襲ってくる。
「お嬢様、寝るおつもりですか?」
布団越しから、瑠夏のこえがした。
低くて澄んだ声。
「そうよ。あ、瑠夏があたしを永遠に眠らせてくれてもいいけど」
「はいはい、では……添い寝でもして差し上げましょう」
そ、添い寝??
そう思った時にはもう遅かった。
「やはり、お嬢様の布団は寝心地がいいですね」
耳元にかかる甘い吐息。
頬に触れる、柔らかな髪。