添い寝執事



まったく、瑠夏ったら…



「人の気も知らないで……」



そう呟きながらも、

めったに見れない瑠夏の寝顔に見とれてしまう。



……メガネしたまんまだし。

頭脳明晰なくせして、たまに抜けてるのよね。



慣れてきたからなのか、緊張が心地よくなってきて、

瞼が重くなっていく。



規則正しく聞こえる彼の寝息。




もういいや……

寝ちゃおう。




このまま一生目が覚めませんように。




いつものように、

そっと神に願い意識を手放した。









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