添い寝執事



そんなあたしに、瑠夏はゆっくりとした口調で話し出した。


「あのですね……

今が今すぐ終わってしまえばいい。

今すぐ死んでしまいたい。


そう思ってしまうほど、昨日は幸せでした」



話し終わった彼の頬は……

どことなくほんのり染まっていて、


あたしまでそれが伝染しそうになる。



鬱過ぎて、死にたくなるんじゃなくて

幸せすぎて、死にたくなる。



あたしも昨日……

それを感じられた気がする。




「…また、一緒に寝てあげてもいいけど?」



赤く染まっているだろう顔を隠すように下を向きながら、小さな声で呟く。



「えぇ。是非」



あぁ、死ねる。

幸せすぎて死ねる。


たぶん彼もそう思ってくれてるハズよね。





>>Fin*

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