添い寝執事
「きゃっ……!!」
どこかに落ちただろう、今まで以上に大きな音を放った雷。
もう怖くて怖くて仕方ない。
……涙が出てきそう。
「最初からこうしてればよかったのになぁ。本当、素直じゃないやつ」
ふっ、と要の勝ち誇ったような甘い囁き声。
耳に吐息がかかったせいでくすぐったい。
肌に直接感じるのは、要の温もり……
にゃ…っ!!!?
怖さのあまり、要の胸に飛び込んでしまっていたのだ。
それも、自分から……。
あたし、なんてことしてるの!!!
実感すればするほど…
身体が熱くなっていく。
「ごめ…要……もう大丈夫だから、離して」