俺と彼女と、ご主人様。【BL】

「そうだな!いっつもアンナアンナって、
 本当にコイツしか見えてないのかよ!
 一緒に帰ってこなくて悪かったな!

 今度祖父さん家行く時も、
 コイツ置いてくからな!
 感謝しろよ!よかったな!」


口調だけは明らかに不機嫌で、
怒鳴ってはいるけれど、
俺にとっては嬉しい事を言っている。


「ありがとうございます!」

「……っ……っとに、もー……
 もしかしたら全員で
 向こうに行くかもしれないんで、
 そしたら世話、頼めますか?」

「喜んで!任せてください!」

嬉々として答えると、
彼はまたため息を吐いて言った。

「……よろしくお願いしますよ」

楽しみだ!

< 11 / 75 >

この作品をシェア

pagetop