俺と彼女と、ご主人様。【BL】

「島津さん!
 俺にも首輪を着けてください!」

「は?」

「お願いします!」

アンナのように頭をあげつつ懇願すると、
彼は目線をあちこちにさ迷わせた。


「ちょ、待って……何、
 俺、どうしよう」


「どうもしなくていいですから!
 とにかく首輪を着けてください!

 君と限りなくお揃いに近づけたいんだ!
 だから俺も君のご主人様に首輪を……
 ああ、いっそ俺も君と一緒に
 飼われたいぐらいだよ!

 島津さん、
 俺のご主人様になりませんか?!」

「喜べばいいのか悩むから!
 頼むから止めてくれ!」


彼が叫んだ時、
丁度門から1人の女性が入ってきた。

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