俺と彼女と、ご主人様。【BL】
2冊目には、
さっきみたいなタイトルが無い。
「それはね、お祖父ちゃんたちが
孫可愛さに作ったやつなんだよ」
つまり、島津さんメインという事か……?
アンナの可愛らしい姿が見られるなら
何のアルバムだって気にしないさ!
そう思っていた俺だったが、
数ページ目の写真を見て、固まった。
「……これ、島津さんですか?」
「そうだよ、パツキンに細眉!」
笑いながら言っているお姉さんはきっと、
この島津さんを見せたかったんだろうな。
「え、本当に?
本当にこうだったんですか?!」
「本当だよーほら、他も見てみ」
言われるままにページを捲ると、
やっぱり島津さんは金髪だ。
「これ、CGとかじゃないですよね?!」
信じられなくてそう尋ねてみた時、
「朝っぱらからうるせーよ!」
「もうお昼だよ!」
どうやら今起きてきたらしい島津さんが
リビングへとやってきた。