俺と彼女と、ご主人様。【BL】

「でもさ、何でそれぐらいで
 髪黒くしちゃうんですか。勿体ない」

「だってねー、」

「言うなよ?」

口止めする島津さんに、
今度はちゃんと、何も言わずにいる。

……何なんだろう。


「それにしても、どうしたら
 この色になるんですか?羨ましい」

「どうしたらって……
 ただ脱色とかしただけですけど」


「それでこうなったんですか、羨ましい」

「元々の髪によるんでしょう。
 たまたまそっくりな色になったんです」

なんだそれ!
超幸運じゃないか。


「えー、じゃあ俺はこれ以上は
 近づけれないですかね……羨ましい」

「それ以上どうにかしようとしない方が
 いいんじゃないですか?痛みますよ」


「そうですかねぇ……羨ましい」

「語尾に羨ましいつけるの
 止めてくれませんか?鬱陶しい」

鬱陶しいと言われてしまった。


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