俺と彼女と、ご主人様。【BL】
11.しかし俺は触り心地がよくない
【11.しかし俺は触り心地がよくない】
「おはようアンナ!
最近ちょっと毛が伸びてきたかな?
でもそれもまた魅力的だよ!」
「貴方も伸びてきましたね。
どこまで伸ばす気なんですか?
因みにアンナは明日美容室行きますよ」
そうか、明日には綺麗に切りそろえられて
また一段と美しさに磨きがかかるのか!
「じゃあ明日は夕方にでも
また会いに来てもいいかい?
朝も、もちろん挨拶に来るからね!」
「相変わらず人の話聞きませんよね」
「やだな、聞いてますよ!
聞いてるからこその言動でしょう?」
そう返すと、まあそうですねと納得した。
「で、伸ばしてんですか?」
「はい!
もう少し伸びたら、アンナっぽく
軽くパーマかけようと思ってるんです」
「……そうですか。
髪、痛むんじゃないですか?」
「そんなのは覚悟の上ですよ!」
髪の痛みを気にしてたら
そもそも金髪になんかしてませんから!