俺と彼女と、ご主人様。【BL】
「ちょ、いきなり泣かないでください!」
考えてみただけでも、涙が止まらない。
「だって、そんな、
アンナが居ない毎日なんて!
想像さえできない!辛すぎて!」
俺、号泣。
「ああもう、俺が悪かったから!
っていうかこん位で泣くなよ!
アンナの仔犬時代の写真見るか?
一緒に散歩に行くか?
ドッグカフェでデートするか?
頼むから、泣き止んでくれよ!」
アンナが、顔をぺろぺろと舐めてくれた。
そうだね。君は今、ここに居るんだもんね。
いつ来るか解らない未来の事よりも、
今この瞬間を、大事にしよう。
「ありがとう、アンナ!
もう大丈夫だよ!」
「おい、俺の事はガン無視かよ!」
島津さんが、怒っている。