貸し恋彼氏〜カシコイカレシ〜
あたしは立ち上がって六穏時江緑の方に近づいた。
六穏時の不適な笑み…
余計にあたしの怒りの熱を上げた。
「あたしが、なんであんたみたいな人の彼女にならないといけないのよ!」
ムカつく…。
毎日毎日、女子に睨まれて、あたしはいつも迷惑してるのに
彼女なんて…この先、あたし生きてるのかもわからない。
「………契約しろ。」
「はい?」
「お前が俺の彼女になるって、契約しろ。」
六穏時の顔はさっきまでのニヤついている顔ではない。
かなり真剣だ。
「借りを返すため、女避けとして彼女になれ。」