貸し恋彼氏〜カシコイカレシ〜
この人はいきなり過ぎて、あまり会話が成り立たない。
…自己中なのかな?
「いいよな?」
いや…別にいいけど。
「なんで?」
そう問いかけるが、
黙ってしまった。
はぁ……よく分からない…。
絡みにくいなぁ…。
表の江緑君はあんなに…好い人ぶってるのに。
それに、茶髪のサラサラした髪に、爽やかな笑顔で皆に好かれてる。
この人は、表裏が激しいな…。
「俺の家が近くだから…。」
突然呟き始めた江緑。君
ふぅん…
近いんだ。
近く……
「近いの!?」
「あぁ。」
今までずっとここに住んでたけれど…一回も会ったこと無いよね?
あたし…なんで気付かなかったんだろう。