貸し恋彼氏〜カシコイカレシ〜



皆、彼氏だ彼女だって言ってるけど、



いったい、いつ、どこでそんな機会が与えられるの?


何だか、あたし…この先不安なんですけど…。



あたしは恋をするのだろうか?


誰かを好きになったりするのだろうか…?



よくわからない…。



「ねぇ、ひな。」


「ん?」



「彼氏って、いつできるの?」


頬杖をつきながら、ひなを見ると、はぁ?と首を傾げた。


「あんたが、男の話をするなんて、珍しいわね。」



好きな人でもできたのね?とニヤリと顔に不適な笑みを浮かべるひな。



「残念。まだいませんから。」


そう彼女に告げると


「なぁんだ、つまんない。」


とため息をついた。



つまんないのはこっちだって……。


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