貸し恋彼氏〜カシコイカレシ〜
あたしはいつも目覚まし時計より早く起きる体質だ。
だけど…
「今日は起きれなかった…。」
気付くといつも起きる時間の30分後に針がある。
……学校…行く気にもならない…。
あの悪魔がいる限り…あたしは歯車が狂いまくるに違いない…。
でも、学校には行かないと…。
あたしは重い体を起こしてベッドから降りた。
そして、軽い朝食を食べ終えてから急いで身支度をした。
な、なんとか間に合ったみたい…。
「行ってきます。」
ドアを開けた瞬間…
不意にドアを閉めてしまった。
最悪だ…。
ドアに魔界の人物がいる…。
なんで…。
ピンポーン
インターホンの音が家中に広がった。
訪ね主は絶対に
六穏次 江緑に違いない。