すてねこ



…………



もう終わった?


恐る恐る片目だけ開けてみた。


そこには血相をかえて私を見つめる、怜哉の姿があった。


そして私の頬に冷たい雫が降ってきた。


あぁ。
終わったんだ。


みると、私の姿は悲惨なものだった。


髪はグシャグシャ。

洋服は破れていて、
所々血がにじんでいる。

身体中が熱く、ジンジンしている。


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