Sweet homeー同居相手は副担でした!?ー
「来週の水曜から一週間、一時帰国するから!
久しぶりに日本に帰って来るから、緋夜梨の家に泊まるわね♪春人君ともお話したいし、じゃ〜ね〜」
そう言って電話の向こう側からはツー、ツー、ツー、と言う音が聞こえてきた。
私は何も言ってないのに…。
まぁあの母親があぁ言うのだから必ず水曜に帰国して私と春ちゃんの元へと来るのだろう。
私が電話の前で立ち尽くしていたら春ちゃんが「誰からだった?」と聞いてきた。
「…お母さん」
「そっか。元気そうだった?」
「うん…」
「俺も暫く会ってないからな〜、もう一度ちゃんとお礼言わないとなぁ」
何も知らない春ちゃんは悠長にそんな事を言っている。