Sweet homeー同居相手は副担でした!?ー
そう言ってリビングを出て行こうとする春ちゃんの足がふと止まる。
そして私の方を向いた。
「…そんな事より大切な事を忘れてた」
何のこと?と思い首を傾げたら春ちゃんが私を凝視してきた。
「…緋夜梨、両親に俺たちの事話した?」
「え?…私の事って…」
ハッと思った瞬間、私の中のヤバい信号が灯った。
「…言ってない」
私のその言葉に春ちゃんは非常に焦った顔になる。
「同居している高校生に手を出したなんて知られたら…しかも報告してなかったし…」
私二人の頭の中に浮かんだ言葉は…『ヤバい』の一言だった。