Sweet homeー同居相手は副担でした!?ー
それからあっという間に日は過ぎて――
「緋夜梨〜!!元気だったかぁ?パパは早く逢いたかったぞ〜」
インターホンが鳴って玄関の戸を開けると、ガバッと抱きついてくるパパ――雨宮 拓郎(たくろう)
「うっ…、パパ…苦しい」
娘の私が言うのも何だけど相変わらずこの溺愛っぷりは変わってない。
こんな人が海外でバリバリ働いているなんて、想像出来ない。
「拓郎さんっ!緋夜梨うざがってるわよ」
そう言って私からパパを引き離してくれるお母さん――雨宮 百合子(ゆりこ)
「そんな事ないよな〜?緋夜梨〜」
「………」