空模様
『璃架さんはね、この学校のマドンナでもあり、南都の幼なじみでもあるんだよ。』
ほぇ??幼なじみ??
そんなの蓮から聞いたことない……
『あんたまさか二人が幼なじみってこと知らないの??超有名だよ!?』
私は首をぶんぶんと横に振る。
『多分南都はややこしくしたくなかったんだと思うよ。』
そっかぁ……
けど言ってくれたら私も安心したのに……
けど、いくら幼なじみでも腕を組むのはないでしょうに……
私が考え込んでいると、丁度ケータイが鳴った。
―――――――蓮からだった。