空模様
快晴
『行くか』
ほんのり顔を赤らめた蓮が言う。
『うん…』
やっぱり朝からのキスは恥ずかしい……
蓮の顔みたいのに、見ていられないよぉ……
『香穂っ!?』
この声は―――――
『雫っ!!』
早くから雫に会えたことが嬉しく、思わず飛びつく。
―――――……横に蓮がいることを忘れて。
『か〜ほ〜ちゃ〜ん??』
ひっ!!蓮のこと忘れてた!!
顔は笑ってるけど、目は笑っていない恐ろしい表情が目の前にはあった。