人魚姫の嘘
「ねぇおばあちゃん
私、恋がしたいなぁ」
おばあちゃん
私の家族…ではなく
家族のような仲の人
とても優しく
でも間違った時には
ちゃんと叱ってくれる
大切な人
「どうしたの?急だね。
リースは心配しなくても
男なら魚の数ほど居るじゃないか」
「…そうかな?」
「その綺麗な赤髪も
すべすべの肌も
アメジストのよう色の瞳も
全部リースの魅力よ
あたしにはもぅ無い
魅力ね。羨ましいわ。」
「おばあちゃんは
まだまだキレイだよ」
「あらー嬉しいわ
…でもお世辞は良いの。
そんなに恋がしたいなら
散歩でもしてきたら?」
「そーする…」
この場から少し離れた
人魚が集まる場所に移動する
ことにした